つらい肩こり

多くの方が悩まれている症状の中でとても多いの肩こりです。

一般的には単なる運動不足と思われがちですが、確かに運動不足が原因の肩こりもあります。

しかし運動やストレッチで治る簡単な肩こりばかりではありません。(筋膜の癒着は運動やストレッチで剥がれませんし)

まず筋肉の話で言うと、現代の肩こりで代表的なのはパソコンやスマホからくる肩こりです。

このような方たちは、首の側面辺りにある斜角筋と首の後ろから肩にある肩甲挙筋が特にカチカチになっています。

ストレートネックの原因にもなります。

しかも斜角筋が硬いと肩こりだけでなく、脳や腕の血流が悪くなり、手の痺れや疲れ目、頭がボーっとする、眼精疲労などの原因にもなります。

私の師匠、長野潔先生が生前言われていた言葉で

『目が疲れると脳が疲れ、脳が疲れると全身が疲れる』

と言われていました。

肩こりと言っても侮れないですよね。

しかも現代は情報過多の時代です。

余計に脳は疲れています。

そこで、2つ目の原因は脳神経、交感神経の過緊張です。

毎日パソコンやスマホを見ていると、脳が興奮してきます。

脳と関係する肩こりで重要な筋肉は、僧帽筋と胸鎖乳突筋です。

この2つの筋肉は全身の他の筋肉とは違い、脳神経の一つ、副神経と繋がっている筋肉なのです。

したがって日頃、ストレスやパソコン、スマホ等で脳が興奮すると連動している2つの筋肉も緊張してしまいます。

スポーツや映画を観ていて緊張するといつの間にか肩に力が入っていた経験は誰にでもあると思います。

そのパターンの肩こりの場合は、単に筋肉をほぐすだけでは芯から肩こりを治すのは難しいでしょう。

鍼灸で脳神経、交感神経の興奮を鎮めることで、肩こりだけでなく、不眠浅眠、歯ぎしり噛み合わせ、耳鳴り、頭痛、交通事故後遺症、吐き気…などが改善してきます。

実際、肩こりの原因は多岐に渡りそれについて書き出すとキリがないくらいとても長文になってしまいます。

『たかが肩こり、されど肩こり、
侮るなかれ』です。

慢性的な肩こりなってしまうと、扁桃の機能も落ち免疫力も低下してしまうので、更に様々な病気を生む原因にもなります。

運動やストレッチで改善しない場合は、筋肉以外の原因(ここにあげた原因以外も含め)も考えられるので一度ご相談ください。