柿の効能について

私が所属している“日本鍼灸師会”からの情報です。
柿の美味しい季節になりましたので、ぜひお読みください!


暑い日は減り、冷気を感じる日が増え、春分と同様に、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。『暑さ寒さも彼岸まで』と言われ、この日を境に寒さが増してくるとされます。また、食欲がそそられる時期でもありますので、秋の旬の食材の一つである「柿」を紹介します。『柿が赤くなれば、医者が青くなる』といわれるほど、栄養価が高いことをご存知でしょうか?

〔柿の健康効果〕
柿にはビタミンCが多く含まれています。柿に酸っぱいイメージのビタミンCは意外かもしれませんが、みかんの2倍もあるほど豊富で、β-カロテン、タンニン(渋味の原因)、β-クリプトキサンチン、カリウムなどを多く含んでいるため、栄養価は高いのです。

●主な効用(風邪予防、美肌効果、二日酔い、血圧上昇抑制作用、発がん抑制作用)

A. 「発がん抑制作用」
柿に含まれるビタミンCの量は、日本人がよく食べる果物の中でトップクラス。これは風邪を予防し、美肌効果に期待できます。また、柿のオレンジ色には、抗酸化作用のあるβ-カロテンのほか、同じカロテノイドの一種「β-クリプトキサンチン」が多く含まれており、発がん抑制作用があるといわれています。

B. 「二日酔い」
『二日酔いには柿』といわれる理由は、渋み成分のタンニンにはアルコールを分解する作用があり、さらにカリウムには利尿作用があります。また、ビタミンCはアセトアルデヒドから酢酸への分解を助けます。これらが相互に働いて二日酔いに効果があるのです。

C. 「高血圧」
タンニンは血圧の上昇を抑える効果がありますが、一方で、鉄分の吸収は妨げられてしまうため貧血気味の人は過剰摂取を控えましょう。

また柿は、実も葉もヘタもまるごと使えるといわれ、葉は昔から『柿の葉茶』と呼ばれて健康茶としても利用され、近年その健康効果が注目されています。
季節に合わせた旬の食材を取り入れて、自然の恵みをしっかり受け、四季の変化を楽しみましょう。

※この内容の意見や見解は、あくまで書き手個人のものであり、
日本鍼灸師会または役員の見解や意見を代表するものはありません。』




以上です。

美味しくて身体にいいとは言っても果糖の取り過ぎは良くないのでほどほどに!