以前、80歳後半の患者さんが某大学病院に腰痛で受診して『腰痛体操』を勧められました。医師から頂いた腰痛体操のパンフレットには、7〜8つ位の腰痛体操が書いてあり、それを自宅で行うようにとの事でした。
相談を受けた私がそのパンフレットを確認したところ、その患者さんに合った腰痛体操はその中の3つだけでした。残りの腰痛体操はその患者さんの腰痛を悪化させるものでした。
腰痛には簡単に説明しても前かがみが痛いもの、後ろに反ると痛いもの、左右に捻ると痛いものなど、十人十色です。
前かがみが痛い人と、後ろに反ると痛い人と症状が真逆なのに同じ腰痛体操でいい訳がありません。
患者さんが、せっかく治すために毎日頑張って腰痛体操をしているのにかえって悪化してしまうケースをよく見ます。
腰痛は骨ばかりが原因ではありません。
かなりのケースで筋肉などの骨以外から来てる事がとても多いのです。
自分の腰痛はどの筋肉を痛めていて、それにあった腰痛体操は何かを知ることがとても重要です。
このブログで、私から言える腰痛体操のアドバイスは、痛いと感じたらその体操はやらない方がいいという事です。その場で痛みを感じるケースもありますが、高齢者などは数日経って痛み出すことも多いので、最初の1〜2週間は様子を見るために軽めから始めるのがいいと思います。
まずは骨だけでなく、しっかりどこの筋肉が悪いのか(原因は筋肉だけでは無いが)を診てもらってから自分に合った腰痛体操で始めるのがいいと思いますよ!